『錆色の空』

 『墜落世界』2版の初セッション。

GM:からすさん

ラッパンアスク廃工業』の面々
プル二(プル・ツー)
出身:欠族  職能:技術
 本名プルトニウム。略してプルニ。転じてプル二(プル・ツー)。
プレイヤー:ウメさん

V8エンジン
出身:擬人  職能:保安
 ラッパンアスク廃工業の社長。戦闘能力に長じているが、ここぞと言うときの判定に成功する頼もしい社長。
プレイヤー:BLUEさん

“ハートマンの息子”レナード
出身:街族  職能:保安
 パパとママの愛情が足りず墜落船回収業者に。
プレイヤー:黒野さん

オキシジェン・ワン
出身:科族  職能:資材
 資材管理と収支計算はお手の物。
プレイヤー:辰巳山羊さん

“ホログラム街の”アクムー
出身:街族  職能:保安
 外見的にバグ気味なスペックの街族。自殺願望の持ち主だが宗教上の理由により自殺はできず、自分を殺してくれる存在を探している。
プレイヤー:MS-4

アクムーの墜落船回収記録
 墜落船回収権を無事落札し、回収に向かう我々。興したての会社なので資金も少ないため、遠くて危険は多いが落札価格の安い物件にせざるを得ず。壁街から出るのは初めてだが、外には俺を殺してくれるヤツはいるのだろうか。
 向かう途中、空から降ってきて、その衝撃波により我々は手酷い被害を受ける。しかし、遠くに落ちたためか衝撃波も弱く死ぬことはできなかった。いてぇ。やるならひと思いにやってくれ。
 経済制裁部隊という連中に出会った。何でも借金返済期日までに借金を返せなかった回収業者に取り立てと制裁をする連中らしい。殺してくれるのかと期待したが、何事もなく通りすぎてしまった。
 目的の墜落船までたどり着いた。何故か船周囲の汚染が酷く、マスクの効果が薄い。肺が半分やられた。目がかすみ、意識が朦朧としてきた。ひひひ、もうすぐだ。
 船の中に入ると、最初の部屋はまったく汚染されていない。換気機能が生きており船内の障気が外に出ているために船周囲はあれほど汚染されていたのだろうか?
 次に部屋でイスに座っていた乗組員らしき連中が突然立ち上がり、襲いかかってきた。俺を殺してくれ。さあ、ハリーハリーハリィィィィィィ。
 俺が攻撃すれば、相手は俺を狙うだろうと思い棍棒を振り回しながら近づいたが、部屋を横断していた仕切りを乗り越えて向こう側へ行ってしまった。向こう側には他の従業員が。お前も俺を殺してくれないのか!? 絶望に打ちひしがれるが、不意に脇腹に痛みが。見ると仕切りの隙間から細い剣のようなものが伸び、俺の腹に突き刺さっている。ゴボォ(吐血)。どうやら内臓まで突き刺さっているようだ。ああ、今まで体中にあった痛みが消えていく⋯⋯。
おれは  やっと  死ねる  の     か
(この前後の記録は爆発により消失された)

陽陽麻
出身:獣族  職能:保安
 凄まじい額力と鋭い牙を持った獣族。気性が激しく引くことを知らないが、脳がゆれやすいためちょっと衝撃を受けただけで気絶してしまう。
プレイヤー:MS-4

陽陽麻の墜落船回収記録
 オッス、オラ陽陽麻。ある日、ラッパンアスクの第八階層にあるラッパンアスク廃工業本社から辞令がきた。第四街区支社に転属だって。ひゃっほう、オラも遂に回収業に出られるのか。すっげぇワクワクしてきた。
 早速、第四街区支社に行ったら誰もいねぇ。予定表見たら回収作業に行ってる最中なんだって。待ってりゃその内帰ってくるだろうけど、オラいてもたっても居らんなくなちまってよー。ひとりでみんなの所まで走っちまったよ。
 途中で経済制裁部隊のヤツを見かけた。あいつら、獣族や擬人を見つけるとすぐ殴ってくるヤなヤツらなんだ。でも殴られるのはヤだから、いなくなるまで隠れてた。オッカネー。
 野外では普通の人の倍は走れるからあっというまに目的の墜落船にとうちゃーく。先の部屋から戻ってきた社長や他の社員の人達と合流したよ。
 先の部屋は汚染が酷くて他の人達じゃキツイんだって。それで戻ってきたらしい。元々汚染に耐性のある獣族であるオラに早速出番だぜ。ヒャッホー、がんばっていいとこみせるぞ。
 ウヒョー、お宝の山だっ。他の人達が倒したモンスターの死体とオラが見つけたお宝を持ってみんなの所に戻り、お宝を見せたよ。そしたらみんなビミョーな顔。どうやら、オラにとってはお宝でも街じゃ1EU*1の価値もないんだって*2。ションボリ。
 みんなが話し合った結果、さっきの部屋は汚染がひどくて通るのは無理なんだって。もう一方の部屋に行ったらトラップが発動してモンスターが。よーし、今度こそはイイトコ見せるぞ。名誉返上だっ*3。敵のうちの1体は、持っていたモンスターの死体に憑依して襲ってくる奴だったんだけど、社長とレナード先輩、それにオラの活躍であっというまに片付けちまった。
 モンスターを片付けた所で、すぐ帰らないと締め日に間に合わないので、船を出て街に向かったよ。みんな足が遅いなぁ。そんなにのろのろ歩いてるとモンスターに襲われちゃうよ? ホラ、野盗がきちゃった。でも野盗くらいならへっちゃらだぜ。ちょっと数が多い、かな?
 そーれまずはひとーり。
 ふたーり。
 さんっっ! (ガッ)ヤベェ、横からのくらっちまったッッ。目が⋯まわ⋯る



 目が覚めたら野盗ひとりが縛られてた。命を助けるかわりに奴隷にするんだって。
 再び街に向かってたら、今度は怪しげな宗教集団に出会ったよ。レナード先輩とオキシジェン先輩が教徒と交渉したら、死体と奴隷が連れて行かれちゃったよ。入信したのかな。

 街にとうちゃーく。オキシジェン先輩が回収品を売りに行って借金返済したら社屋(路地にある洞窟だけど)と食料買ってきたので、新社屋でご飯をみんなで食べたよ。ンマーイ。

 次の日、新社屋に出社したらレナード先輩とオキシジェン先輩が死んでた。
 それでまた新入社員が来るんだって。オラもついに先輩だ。と思ってたら、新しくきた“牙一族の”クリストファー(出身:街族  職能:保安 PL:黒野さん)が保安主任*4だって。オラを差し置いて主任だって!? でも話を聞いたら主任のお陰で社屋と食料が手に入ったんだって。じゃぁ、しょうがないね。それともうひとりの新入社員のオキシジェン・ツゥ(出身:科族  職能:資材 PL:辰巳山羊さん)はオキシジェン・ワン先輩の兄弟なんだって。安心だ。

 色々あったけど、またあの墜落船に採掘しに行くことになった。まだ行ってない部屋もあったしね。
 準備をして、また延々片道2日の距離を進む。歩いていたらすぐ目の前に墜落船が落ちてきた。




 目が覚めたら、社長がみんなに蘇生剤を投与してた。墜落船落下の衝撃に耐えられたのは社長だけだったみたい。さすが社長。スゴーイ。
 みんなを蘇生させて、持ってきていた賦活剤のほとんどを使ってみんなの傷を治して、無事に船に入れた。一部屋を探索した所で、社長がもう時間がないので帰ろうというので調べた部屋で見つけた裏口から出て帰路に。

 順調に帰り道を進んでいたら、急に暗くなった。

 雨でも降るのかな? と思って空を見上げたら

 今まで見た中で

 一番大きな船が
















*1:墜落世界のお金の単位。エネルギーユニットの略。

*2:捜索判定に3成功出しつつも最後にファンブル振って失敗した。

*3:正しくは名誉挽回です、とアイシールドネタ。

*4:資産を購入。