鈴吹太郎の未来

ブレイド・オブ・アルカナ The 3rd Edition リプレイ「笑わない街」 / 稲葉義明

 スタンダードにブレカナ的なお話だった。普通にユーザもやるようなストーリーで、公式リプレイのようなキャラクターやロールプレイを乗せた感じは、実際に遊んでいる立場としてはとても良い参考になったと思う。
 ダイアナの萌えキャラっぷりにちらほらご不満の声があがっているようだけど、すごく良いキャラだったと思うけどなぁ。“萌えキャラっぷり”が「はうー」とかの口調だけを指しているのだったら俺も同意。ダイアナがどうこうじゃなくて、「はうー」が好きじゃないだけだが。枢機卿という肩書きを隠し、自らの言葉と信仰で事態に臨んだり、新派旧派の問題に対しても自らの意思を明確にしていたりするところはカッコイイと思った。マローダーが分かりやすいクソッタレマーテルだったから一層。
 レインはてっぺんからつま先まで格好良かった。何あの煮えキャラ。しびれるぜ。
 このリプレイの不満点は校正かな。注釈を削除した注釈マーク(*)がいくつか残っていたり、誤字誤植がいくつかあったのがなぁ。

アリアンロッドリプレイ「ルネス殺人事件」 / 久保田悠羅

 導入がまんま『おざなりダンジョン』で笑った。ムーンスター芸団の投稿募集を見た時に頭によぎったものがまんま出てくるとは。
 ビアンカのスペックがガチなのも笑った。さすが安達さんだ。あとシャーマンスキルのフレーバーまでしっかり憶えていたのもすごい。俺もシャーマンスキルを何とか使えないかと読み込んでいた時期があったので、おおよそどんなスキルがあるのかは憶えていたけど、フレーバーまでは憶えてないなぁ。
 クライマックスの戦闘でのボスの戦術はちょっと甘い感じだったね。俺がGMなら真っ先にビアンカに《オブストラクション》かけてから雑魚に攻撃させてた。《オブストラクション》持ってなかったのかもしれないけど、俺なら持たせてたねッw まぁでも《オブストラクション》はガチすぎるからあえて使わなかったんだろうな。《ピアシングペイン》でも+6Dなら充分脅威だしインパクトもあるんだけどね。……お? 《ピアシングペイン》って1シーン1回じゃん。ルール間違えちゃってるけど、まぁ回数制限とかって忘れがちだよね。
 そういえば読んでいて初めて気付いたけど、《ディスアピア》から《サプライザル》するベネットに対して《ディビレテイト》は使えなかったんじゃなかろうか。微妙なところだけど。